スーパーGT
M Speedは田中哲也氏を応援しています。
2009年スーパーGT
スーパーGT第4戦が6月19~20日にマレーシア・セパンサーキットで行われた。
予選1回目で#7 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7に続き2番手につけた田中/平中組。スーパーラップでは田中選手がアタックを担当し、セパンで圧倒的な強さを誇るRX-7を押さえ、見事ポールポジションを獲得。2009年開幕戦以来のポールポジション獲得となった。
決勝レースはレース中盤~終盤にかけてスコールの予報も出されていたが、幸い雨に見舞われることなく、ドライコンディションで行われた。スタート時点の気温35度と酷暑の中でのレースとなった。
セパン入りしてから絶好調の田中/平中組であったが、決勝レースでは状況が一変してしまう。スタート直後からマシンに振動を感じ、思うようにペースが上がらない田中選手は#33、#7、#88と次々にかわされ、11周目には4番手に後退してしまう。そこで田中選手は規定周回数をクリアした時点で予定よりも早くピットストップを行い、4輪すべてのタイヤを交換。平中選手に後半を託す。ペースを取り戻した平中選手は猛烈な暑さに耐えながら30周以上を走破。一時12番手まで後退したポジションをレース終盤には3番手にまで戻すものの、残り3周のところで#74 COROLLA Axio aprGTにかわされ、4番手に後退。チェッカーまであと僅かなところで惜しくも表彰台を逃した。
<田中選手コメント>
これまで4レース戦ってきて、うち2レースでポールポジションとフロントロー獲得と、予選では良いパフォーマンスをみせることができいるが、それをレース結果に結びつけることができていない。
今シーズンは、クルマがFIA GT仕様になったことと、タイヤがダンロップになったことが大きな変更点だが、前半戦はそのマッチングに苦戦していた感じ。
セッティングを煮詰めたり、タイヤの開発を行ったりで、徐々にその成果は結果に現れてきているが、まだそれぞれのポテンシャルを十分に発揮できる状況には至っていないかな。
また、FIA GT仕様のマシンは燃費が良いとはいえず、ピットストップの時間がどうしても長くなってしまうので、ピット作業でタイムを稼ぐ工夫をするなど、コース上以外でタイムを縮める努力も良い方向に向かっている要素の1つだと思う。
次戦から早くも後半戦に入るが、タイトル争いはまだまだこれから。今年こそ悲願を達成すべく1戦1戦大事に戦っていきたい。
スーパーGT第3戦が5月1~2日に静岡県の富士スピードウェイで行われた。
開幕戦、第2戦とノックダウン方式で予選は争われていたが、今大会は今季初のスーパーラップ方式が採用された。田中/平中組は予選1回目では平中選手のアタックにより2番手でスーパーラップ進出を果たす。しかし、スーパーラップでは、初めてアタッカーを務めた平中選手が痛恨のスピン。8番グリッドに留まる。
富士ラウンドの決勝レースは400kmの長丁場。田中/平中組は平中~田中~平中の順番で2回のピットストップを予定。FIA-GT仕様のフェラーリは他車よりも給油に時間が掛かるため、うち1回はタイヤ無交換の作戦を計画していたものの、決勝レースのコンディションにタイヤがマッチせず、やむなく2回ともにタイヤ交換を実施することとなる。
第1、第2スティントとも、苦しい戦いを強いられた田中/平中組であったが、2回目のピットインの際に装着したタイヤが好パフォーマンスを発揮し、一気にペースアップ。平中選手が、24秒あった前車とのタイム差を11秒にまで縮める健闘をみせ、6位でチェッカー。満足の行く結果とはいえなかったが、着実にポイントを獲得した。
スーパーGT第2戦が4月3~4日に岡山県の岡山国際サーキットで行われた。
今秋のF1開催に備え、大幅に改修工事が行われた鈴鹿サーキット。今大会はその杮落としレースとしての開催となった。
開幕戦では予選でフロントローを獲得した田中・平中組であったが、ここ岡山では思うようにタイムを出すことができず。ノックダウン方式の予選2回目では、Q1こそクリアするものの、Q2を突破できず、13位に終わる。
田中選手でスタートした決勝レースは、オープニングラップで他車の接触アクシデントに巻き込まれコースアウト。マシンにはダメージはなかったものの、最後尾18番手にまで後退してしまう。
しかし、そこから怒涛の追い上げが始まる。オーバーテイクポイントの少ない岡山国際サーキットで7台のマシンを次々にパスし、11番手で後半の平中選手にたすきを繋ぐ。
平中選手も、好ペースで追い上げ、前方で展開する7番手争いに加わると、その一角#33 HANKOOK PORSCHEを捕らえる。さらに、トップの#7 M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC 7や、#19ウェッズスポーツIS350のコースアウトによる後退により、ポジションを上げた平中選手は7位でチェッカー。ポイント獲得を果たした。
2010年スーパーGT開幕戦が3月20~21日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた。
今シーズンも、JIM GAINAERよりフェラーリF430で参戦することとなった田中選手。
平中選手とのコンビも2年目を迎え、悲願のチャンピオン獲得に挑む。
使用するマシンは、昨シーズン使用していたマシンから、昨年、ASIAN LE MANSに参戦した際のFIA-GT2仕様にスイッチ。タイヤは3年ぶりにダンロップでの参戦となった。
予選の行われた土曜日の天候は晴れ。田中/平中組は予選1回目は3番手とまずまずの走り出しとなる。
ノックダウン方式で行われた予選2回目では、平中選手がまずはステアリングを握り、2番手でQ1をクリアする。同一ドライバーが2セッション連続で走行することができないため、Q2は田中選手がアタック。5番手タイムで最終セッションへの進出を果たす。
そして、10台で争われたQ3では再び平中選手がマシンに乗り込み、グリッド争奪戦に挑む。平中選手はトップタイムをマークするものの、#7がそのタイムを0.2秒上回り、惜しくも2番手に。ポールポジションこそ逃したものの、開幕戦見事フロントローを獲得し、開幕戦優勝に向け、幸先の良いスタートを切る。
翌日曜日は、前日から一変、ぐずついた空模様になる。
フリー走行では雨は上がっていたものの、コースコンディションはウェット。前日がドライコンディションだったため、各チームともウェットセッティングの確認に時間を費やす。
決勝レースはスタート直前になり雨粒が落ち始めるが、本降りにはならず、タイヤの選択に各チーム頭を悩ませる。結局、スリックタイヤでスタートの時を迎えた田中選手
は、まずは2番手のポジションをキープするものの、トップの#7 M7 MUTIARA MOTORS 雨宮SGC 7がオープニングラップのデグナーコーナーでコースオフ。労せずしてトップの座を譲り受ける。翌2周目のスプーンコーナーで#33 HANKOOK PORSCHEにかわされ、2番手に後退するが、その後はポジションをキープ。21周目にルーティーンのピットストップを行う。
この際、タイヤ交換、ドライバーチェンジはスムーズに行われたものの、他車と比較して燃費があまりよくないフェラーリは、給油に時間がかかり、5番手に後退する結果となってしまう。それでも、前車とは僅差。ポジションアップを狙いチャンスを伺う平中選手であったが、28周目の130Rで勢い余ってコースオフ。すぐにコースに復帰し、体制を立て直すものの、その後、平中選手より水温上昇の異常を伝える無線連絡が入る。
コースアウトした際、アンダーパネルを破損、その影響でラジエーターも破損したのが原因とみられ、急遽ピットに戻るが、エンジンへの負担も考え、レース続行を断念。無念のリタイヤとなった。
現在の戦績 | ||
Round | Date | Position |
1 | 2010.03.21 | - |
2 | 2010.04.04 | 7 |
3 | 2010.05.02 | 6 |
4 | 2010.06.20 | 4 |
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