M Speedは田中哲也氏を応援しています。
アジアン ル・マン シリーズが日本で初開催され、スーパーGTで活躍中のJIM GEANERの田中/平中組が参戦した。
マシンはスーパーGTで使用している車両ではなく、今大会のためには準備した08年モデルのFIA GT仕様フェラーリを投入。
今大会の各クラス優勝チームには来年のル・マン24時間レースへの出場権が与えられるため、出場権獲得を視野に入れた参戦となった。
同マシンは日本への到着が遅れたため、大会の1週間前にシェイクダウンしたばかり。
十分なデータもないまま、ぶっつけ本番のレースウィークとなったが、金曜日のフリー走行ではクラストップのタイムをマーク。
同日行われた予選では3番手に留まるも、クラストップの#91が車両規定違反で予選タイム抹消のペナルティを課せられたため、1ポジション繰り上がり、2番グリッドを獲得した。(2レースとも2番グリッドよりスタート)
土曜日に行われたレース1では、スタートで1台にかわされ3番手、さらにその後2台に先行され5番手に後退する。
後半は田中選手から平中選手に代わり、一時4番手に浮上するものの、最終ラップでかわされ5位でチェッカーとなった。
日曜日に行われたレース2も2番グリッドから田中選手でスタート。
レース序盤で6番手までポジションを落とすものの、トップ集団につける。
その後、36周目にピットインし、平中選手に交代するが、その際タイヤ交換に手間取り、タイムロスを強いられてしまう。
ポジションは変わらず5番手で復帰した平中選手は、24秒と大きく開いた前車#89との間隔を怒涛の追い上げで4秒差にまで縮める。
しかし、あと少しで射程圏内に収めると思われた矢先、駆動系トラブルが発生。
無念のリタイヤとなった。
なお、レース2の優勝は平中選手が追い上げた#89だった。
<田中選手コメント>
マシンの到着が遅れ、十分な事前テストもできないままぶっつけ本番のレースとなったが、にも関わらず、フリー走行でトップタイム、予選も2番手と予想以上の結果には、喜ぶというよりは「まだ相手も手のうちを見せていないなぁ」という感じだった。
いざ、レースとなるとやはり09年モデルのマシンがストレートで速く、うちが2回のピットインでタイヤを片側づつ交換し、タイムを稼ぐ作戦をとっても、ちょっと敵わなかった。
レース2は、同じ作戦を採ってもダメなので、初っ端からプッシュして、タイヤ交換もフルに行う予定でいたが、トラブルで完走できなかった。
レース1の上位が軒並みトラブルで脱落して、自分達にも優勝のチャンスが見えていただけに、残念な結果となったが準備期間の短い中での初挑戦としては上出来だったと思う。
じっくりやっていけば、良いレースができるという出応えを感じた。
第37回ニュルブルクリンク24時間レースが5月21~24日に行われた。
3年連続7回目の出場となった田中選手は昨年同様、FALKEN MOTORSPORTSよりNISSAN Zで参戦。
ダンブレック選手、星野一樹選手、ショイスマン選手とともに24時間の長い戦いに挑んだ。
FALKEN MOTORSPORTSは予選は総合39位、クラス9位だったものの、決勝レースでは大きなトラブル、ミスもなく、4人のドライバーがコンスタントに走行。
徐々にポジションを上げ、総合11位、クラス4位でチェッカー。見事完走を果たした。
<田中選手コメント>
昨年のニュルはトラブルに泣いたが、今年はまったくと言っていいほど、トラブル、ミスなく完走することができた。
4人のドライバーが同じようなタイムでコンスタントに走行することで、燃費の面でも、マシンへの付加の面でも、ポテンシャルを上手く引き出すことができたのではないかと思う。
今回はニュルでの自己最高総合記録(総合5位)を更新することはできなかったが、是非また、総合優勝目指してチャレンジしたい。
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